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『キャタピラー CATERPILLAR』
特別先行上映 in 大阪市中央公会堂(中之島)
“大阪レポート”
6月25日(金)朝。私はリーガロイヤルホテルのロビーにいました。大阪市中央公会堂での特別先行上映後のトークショーのために前日より大阪入りされている若松孝二監督と寺島しのぶさんの関西でのマスコミキャンペーンの立会いです。本日の天気予報は夕方から雨。ちょうど特別先行上映開始の19:00頃が降り出すタイミングの感じで、キャンペーンに立ち会いながらも心の中では「雨よ!降るな!」と祈っておりました。久しぶりにお会いした若松孝二監督は相変わらず精力的でお元気そうでした。いつも通りの相手を包み込むような優しさのオーラに接して幸せな気分になりました。寺島しのぶさんは、とても素敵にドレスアップされていて眩しいばかりでした。
私はキャンペーン途中で抜けて大阪市中央公会堂の受付の準備のために劇場に戻り、スタッフと共に17:30の集合時間に駆けつけました。当館、テアトル梅田、シネリーブル神戸、京都シネマの混成チームで慌しく、受付の準備です。テアトル梅田の山内支配人の指示の下、18:30より10分早めに開場いたしました。祈り空しく降り出した雨の中、傘をさされてお待ちになっているお客様が既に100人近くいらっしゃいました。当日券を販売する者、雨の中で列をなして並んでいるお客様を誘導する者、受付でチケットをもぎる者、入場者に傘袋を渡す者、パンフレットを販売する者とそれぞれの分担を手際よくこなし、大きな混乱もなく、総勢700人弱のお客様をお迎えし、19:00より司会の小崎くに子さんの当意即妙なアナウンスの後、上映が始まりました。
上映の途中でキャンペーンを終えて会場入りされた若松孝二監督と寺島しのぶさんに今回の映画のパンフレット(1,000円、よくある薄っぺらいものではなく資料としても充実した素晴らしいものです!)に控え室で300冊近くサインをいただきました。お疲れの中、有難う御座いました。
上映後のトークショーは、元ちとせさんの「死んだ女の子」の主題歌が感動的で、試写の後、帰りの電車の中で歌詞カードを見ながら涙が止まらなかったという司会の小崎くに子さんのエピソード紹介で始まりました。その元ちとせさんの主題歌が流れる中、寺島しのぶさんの登場です。会場からは割れんばかりの拍手!拍手!そして若松孝二監督は客席からの登壇です。監督がいかにお客様を大切にしているかという事と、寺島しのぶさんにいかに華を持たせるかを考えた監督らしい登場です。そしてトークショーはその元ちとせさんの主題歌についてから始まりました。寺島しのぶさんの社長から、ラストに主題歌としてつけるのに元ちとせさんの「死んだ女の子」を紹介されて監督は感銘を受け、最初のバージョンのタイトルロールを取って付けたと。そして主題歌のないバージョンを観た人は見終わった後に衝撃のあまり立ち上がられなかったというエピソードが監督より紹介されました。
次に小崎くに子さんから日本全国で先行で上映が始まったのが沖縄からですねというお話に、監督は「初めて助監督についた作品が『太平洋戦争とひめゆり部隊』という作品で監督から資料を調べろと言われて調べて、その時に初めて沖縄の皆さんがずっと見捨てられて来た事実を知り、自分が戦争の映画を撮ったら必ずひめゆり部隊の少女の14人が自決した6月19日より公開を始めようと決めていた。ベルリンで賞を取ってすぐに公開した方がいいとみんなに言われたが、そこは頑固にその日に拘りました」と監督らしいエピソードをお話されました。
そして次はベルリン国際映画祭の話題です。心憎い演出でトークの途中で若松監督が「熊ちゃんも来てるよね」と言うと寺島しのぶさんが舞台裾からトロフィーを取りに行かれて、またも会場は割れんばかりの喝采です。寺島しのぶさんは受賞式の時は大阪の舞台に出ておられて監督から受賞の電話を貰った時は「キャホー!」と思わず叫んでしまったそうです。監督も自分が賞を取ってもマスコミは取り上げてくれないが、寺島さんが賞を取ったら取り上げてくれるので是非受賞して欲しいと思っていたし、撮影の最中も必ず寺島さんに賞を取らせるという気持ちで撮影していたのでその気持ちがベルリンに通じたんじゃないでしょうかと会場に笑いを呼び込んでいました。
続いて監督があまりのお客様の多さに感動されて「タダだったら大勢来るけどお金を払ってこんなにたくさんのお客様が来ていることに感動ですね」と語られ、それを受けて寺島さんが「前日の名古屋の試写会は少なかったですね!」の受け答えに会場は笑いに包まれました。その後、大阪のお客さんはいかに素晴らしいかというトークが続きました。キャスティングの話では寺島しのぶさんしか今回の役をやれる人はいないと決めていたし、決定的にモンペの似合う女優は彼女しかいないと思って口説き落としたとのこと。寺島さんの演技は監督が考えていた以上に素晴らしく、わずか12日間の撮影期間で全てテストなしの本番のみに寺島さんは精神的に大変だったけれど、アドレナリン出まくりで乗り切ったとお話されました。
そして若松組の少人数(14名)の結束の素晴らしさを寺島さんが語られました。大西さんのキャスティングは飯の食い方が実に美味しそうに食べるので前作の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』の吹雪の撮影の時に決めて大西さんに「鉛筆を口で咥えて字を書く練習しておけよ」と伝えてと。
最後に若松監督が熱く語られたのは「正義の戦争なんてない。戦争は大勢の人の命を奪うものでしかない。沖縄の人のためにも東京湾に普天間基地を持って来い!」そして寺島さんが「この作品を気に入って貰えたら一人でも多くの人に勧めてもらえれば嬉しいです」。満場の割れんばかりの拍手喝采!大阪での特別先行上映は大成功の内に終えました。サイン入りのパンフレットは我先にと押しかけるお客様で300冊近くがあっと言う間に完売です。
若松孝二監督、寺島しのぶさん、本当にお忙しい中、お疲れ様でした!そして今回の特別先行上映のためにご尽力いただいた司会の小崎くに子さん、テアトル梅田の支配人とスタッフの方々、シネリーブル神戸、京都シネマのスタッフの方々、本当にお疲れ様でした。
次は8月14日からの公開です。皆で頑張って行きましょう!!
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