100人の高校生が、100人の森の名人を訪ねる取り組みが
毎年行なわれている。
その中の4組に密着。北海道、富山、奈良、宮崎・・・
名人の人生に触れる、高校生のひとときの旅が始まる。
「何か、今、世界が変わる時期に来ている気がする・・・」
そう高校生がつぶやいた。
漠然とした将来への不安を抱えている普通の高校生たちが 見知らぬ土地の山村に暮らす「森の名人」を訪ねていく。 名人の知恵や技、人生を聞き書きするためだ。
綱一本で吉野杉に登る76歳の名人、
小学校3年生から焼き畑を続けてきた85歳のおばあちゃん名人、
合掌づくりの茅葺きの家を守る為、材料の茅を育て葺替えまでを若い人達と取り組む79歳の名人、
かつて雪山に泊まり込んで林業をしたという北海道の伝説の山子(=木こり)名 人が登場。
「焼き畑のどこが好きですか?」
高校生の女の子の何げない質問に、おばあちゃんが語気を荒げる。「好きっちゅうことはないけん。ばあちゃんたちの一生の仕事だから。山があるか ら、そして種を切らさんためにしていくとよ。好きでやっとるとじゃないですよ。生きていくために、すっと」そして、戸惑う女の子に優しくさとす。
「みんなそうだからね。植物、動物は全部、生きていて、子孫残すために、ちゃんと世渡りを、何十年でも、何百年でも、何千年でも、自然とね」
年老いた名人たちの言葉に、進学、就職、今まさに人生の岐路に立つ高校生たちの魂は、ゆっくりと、しかし確実に揺さぶられていく。
高校生と名人の出会いに立ち会い、世代を超えた一対一の交流を見つめた。
大地に足を着けて生きる「森の名人」たち。
私たちがこれからどう暮らしていくのか、未来を描くためのヒントが見えてくる。
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