[伯爵の映画日記]
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×月○日(火)
今日はちゃんと目覚まし時計で九時半に起きる。
一応風太を起こしてみるが、まだ八度近い熱のため今日の講義の助手に来てもらうのは断念。

一人で準備して、原付で出発、途中で「ダスキン」の配達の軽トラに当て逃げされるのだが、急いでいるので警察への届けは後回しにして夙川学院短期大学へ走る。右肘が痛い(T_T)。
おかげでちゃんと十時四十五分には短期大学事務局に到着、待つことしばしで一講目を終えられた河内厚郎教授が来られる。
今日は河内教授が教えておられる「コミュニケーション論」のゲスト講師を務めるのだ。

十一時からの二講目までしばし打ち合わせ、そしてレジュメを刷ってもらう。
そのまま河内先生と教室へ行くと既に学生が集まっていて、ちょっと緊張(^_^;)。
まずは河内先生が僕を紹介して下さり、教壇に立って話し始める。
大学でのゲスト講師は九十年頃に桃山学院大学経済学部の芝村篤樹教授のゼミに招聘されて以来である。一昨日と同じテーマとはいえ、専門の研究者を相手に話すのとは全く違い、「sexual minorityとは何か?」から話さなければいけないので結構大変。
時々河内教授が的確な質問をして助けてくださるし、学生たちも熱心に聞いてくれるので後半は乗って話すことができた。
感想・質問カードを全員が書いてくれるので、楽しみである。

終了後、教壇の周りに集まった学生たちに親しいゲイ友と撮ったプリクラを見せるとなかなかに好評。
実際伯爵のゲイ友は可愛い系が多いので(風太と真一がすごく騒がれていた)、学生(全員女の子)に受けがよいのは当然であるが、各自が思い込んでいた『ゲイ』のイメージとは全く違い、そこら辺に“普通”にいそうな男の子ばかりだということを判ってくれた。

しかし逆に、いかに最近の情報化社会といえども二十歳前後のヘテロの女の子も未だに旧態依然たる『ゲイ』のイメージに縛られているんだなぁということを改めて実感させられもした。
一生懸命sexual minorityについて説明したつもりだったのに、「先生はついてるんですか?」とか物凄い質問されてハラヒレホロハレ状態にもなってしまったが(^_^;)、まぁそれなりに成功だったといえるだろう。一回では深い話まで全然できなかったので、来月もう一度出講することになった。

終了後学食で河内先生と食事をして学院をあとにする。

久し振りに西宮市の山手方面に来たので、原チャリで甲陽園目神山町の超現代的お屋敷街を巡って、ちょっと実家に寄る。父は大学に出勤していて留守だったが、幸い母がいた。
久し振りの実家なので妹が留学して以来誰も弾かないピアノを弾いてやったり、風太に見せてやりたい本や映画のパンフなどを発掘したり。

四時頃自宅近くの交番に轢き逃げ事故の届け出。
でも明日もう一度西宮警察署まで出向かねばならず、面倒なことである。

帰宅すると風太が薬屋に出かけるところ。まだしんどそうである。
僕もまたすぐに出発、五時に日本テレマン協会の事務所へ。
いきなり中野振一郎先生の大歓迎を受け、フルーティストの水越典子女史より明日のザ・フェニックスホールでのリサイタルの招待券を頂き、大感激。
そこへ協会代表代行にして振一郎先生の弟である作家の中野順哉氏が戻ってこられるので、順哉氏と近所の喫茶店へ。二時間ほど打ち合わせをする。

それからちょっとジュンク堂書店大阪本店で立ち読みし、まだ熱があるであろう風太を心配していつもよりかなり早く帰宅する。風太はちょっと元気になっているが、まだ七度台の熱がある。
でも一緒にアニメ映画「パーフェクト・ブルー」(1998年・今敏監督)を見てしまった(^_^;)。
あまり売れていない少女アイドルグループの一人が主人公で、彼女に入れ揚げる恐ろしい不気味なオタク青年がいて・・・。最後に大どんでん返しがあるので、ストーリーは書かない方がよかろう。
なかなかに楽しめる心理サスペンスであった。
ダサくて汚くて仲間以外には通じない言葉で喋るオタクたちの造形も、現実にいそうな感じで笑える。

なお、風太が同行しなかったため、今日の講義の写真はなし。
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