[伯爵の映画日記]
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昨夜二人して明け方まで起きていたのだが、何とか十時半には起床。
風太と二人、十一時半には出発して電車で梅田へ。茶屋町のテアトル梅田まで歩く。

ミロシュ・フォアマン監督のアカデミー賞受賞作、「アマデウス」のディレクターズカット版の上映が今日までなのだ。学生時代に道頓堀の旧松竹座(大正時代に劇場建築の名手木村徳三郎の設計で建てられた、それはそれは華麗なムービーパレスであった。オペラハウスのような豪華な客席で観るオペラシーンは格別で、あんな映画館がなくなってしまったことが実に惜しまれる。いまや映画館の大半がビルの中、独立した建物として存在する映画館すら殆どないのだから。)で見て大感動した作品だが、今回は三時間を超える作品となっての再公開である。
以前はなかったシーンも多く、大変に素晴らしかった。

実は既にウィーンでは十八世紀を舞台とする作品のロケは難しいのでウィーン、ブダペストとともにハプスブルク朝の三大帝都を構成していたプラハでロケされたのだが、とにかく建築が素晴らしい。
そしてフォアマン監督は社会主義体制下の芸術統制を嫌って西側に亡命していたチェコ人である。
その監督が故郷チェコの首都プラハで撮影できたというのも、今にして思えばその数年後に起こったビロード革命(チェコに於ける社会主義政権崩壊を招いた無血革命)を予想させる自由化だったといえよう。

三時半頃に映画館を出て、途中で風太のネクタイを結んでやり(僕のネクタイを貸したのだが、彼は僕がデザインした同志社のスクールタイを選んでくれたのでとても嬉しい♪)、四時丁度に肥後橋の高級会員制レストラン「センチュリークラブ」へ到着。
今日は「フロンティア3000研究会(小松左京を囲む会)」なのだ。
今回は共同通信文化部の記者、神谷純氏による通信社の歴史とこれからについての講演。
明治の初め、電報通信社(現在の電通)から始まる通信社の歴史の話は実に面白かった。
そのあと、伊丹空港(大阪国際空港)の第二種空港への格下げを阻止しようということで伊丹市の助役や保守党の小池百合子の秘書からアピールがあった。
伯爵的にはとりあえず神戸の馬鹿な空港の建設を阻止する方が先決であろうと思う。
懇親会も盛り上がるが、風太は帰省の準備のために七時過ぎに早退する。

八時半にお開き。二次会に誘われるが、風太の見送りに行かなければならないので一旦帰宅。
準備万端整えて待っていた風太と姫路行き直通特急に乗って神戸・元町へ。
神戸港中突堤からサンフラワー・アイボリに乗って別府に帰省する風太を見送る。
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