十年
TEN YEARS
変わりゆく現実と、変わらないと願う未来
2015年/香港/108分/スノーフレイク 配給
(c) Photographed by Andy Wong. provided by Ten Years Studio Limited

『エキストラ』:クォック・ジョン
『冬のセミ』:ウォン・フェイパン
『方言』:ジェヴォンズ・アウ
『焼身自殺者』:キウィ・チョウ
『地元産の卵』:ン・ガーリョン
1,500円 【公開初日前日まで販売】
一般 1,800円/専門・大学生 1,500円
シニア 1,100円/中学・高校生 1,000円
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★2016香港金像奨 最優秀作品賞
★2016大阪アジアン映画祭 ★バンクーバー国際映画祭 ★ニュージーランド国際映画祭 正式出品 ほか多数
製作費わずか750万円、たった1館から上映開始し、9200万円の興行収入を記録。
そして香港金像奨(香港のアカデミー賞)を受賞の快挙!

2015年11月、毎秋香港で開催される香港亞洲電影節(ホンコン・アジアン・フィルム・フェスティバル)でワールド・プレミア上映された本作は、香港アートムービーの発信基地=百老匯電影中心(ブロードウェイ・シネマテーク)で12月17日に単館公開される。口コミで動員を伸ばし、「並んでも観られない」香港映画として同館の週間興行成績で『スターウォーズ/フォースの覚醒』を破る。その後上映館数を増やし、最終興行収入じつに600万香港ドル(約9,200万円)。製作費50万香港ドル(約750万円)の小品が、あと一歩で2016年の年間ベスト10に迫る大成功を収める。
2016年4月3日、香港のアカデミー賞と称される香港電影金像奨の授賞式で、最優秀作品賞のプレゼンター、金像奨主席のイー・トンシンが読み上げた受賞作品名は、『十年』だった。1997年7月の返還後、中国マーケットによって命脈を保ってきた香港映画界が、中国が忌避した映画に最高の栄誉を授けたこの夜、香港映画の新しいページが開かれたのだ。

1997年7月のイギリスから中国への返還以降、20年が経つ。
SARS、中国からの観光客や移民、雨傘革命、行政長官選挙など、揺れ続ける《香港の10年後の未来》を問う。

本作は、映画が制作された2015年から、10年後の香港の未来を描いた物語。第3話を担当した、ジョニー・トー組の脚本家として知られるジェヴォンズ・アウを除けば、監督はほぼ無名。第5話にベテランのバイプレイヤー=リウ・カイチーが出演しているものの、基本的にはノースター映画であるこの作品が、何故ここまでの成功をおさめることができたのか!?
香港政治の舞台裏をアイロニーたっぷりに描いた第1話『エキストラ』。失われゆく記憶の記録に思いをはせる第2話『冬のセミ』。母語である広東語だけでは生きづらくなった香港を活写した第3話『方言』。雨傘運動(※)後の喪失と再生をドキュメンタリータッチで表現した第4話『焼身自殺者』。地元への愛と本当の真実を求める思いが交錯する第5話『地元産の卵』。市井の人々が生活する身近な風景の中に、現在の香港が内包する不安と問題を描いている本作は、返還20年目を迎える激動の香港の姿を、改めて見る側に問いかける。

※2014年9月に始まった、香港政府への抗議活動。鎮圧部隊が発射した催涙弾を、抗議者たちが雨傘を使って避けたため、こう呼ばれるようになった。


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