『祈り』三部作『祈り』『希望の樹』『懺悔』
『祈り』三部作
『祈り』『希望の樹』『懺悔』
<上映作品>
『祈り』(1967年/ジョージア/78分)
『希望の樹』(1976年/ジョージア/107分)
『懺悔』(1984年/ジョージア/153分)
ジョージア(グルジア)映画界 伝説の巨匠
テンギズ・アブラゼ監督 渾身のトリロジー
世界映画史の金字塔『祈り 三部作』を一挙上映!
コーカサスの国ジョージア(グルジア)に、映画が誕生して今年で110年になる。歴史あるジョージア映画は、草創期より自国の民族文化を積極的にとり入れて、ソ連邦時代をとおして独自の発展を遂げてきた。そして激動する時代の影響を受けながらも、シェンゲラヤ監督『放浪の画家ピロスマニ』、イオセリアーニ監督『落葉』など、数々の名作を製作してきた。その豊穣な作品群のなかで、テンギズ・アブラゼ監督が20年近くの歳月をかけて完結させた『祈り 三部作』は、ひときわ燦然たる輝きを放っている。
荘厳なる映像詩『祈り』、51年の歳月を経て、遂に日本初公開!
アブラゼ監督(1924〜1994)は、レヴァズ・チヘイゼと共同監督した劇映画第1作「青い目のロバ(原題『マグダラのロバ』)」(1955)が、カンヌ国際映画祭短編部門グランプリを見事受賞し, 第2次世界大戦後のジョージア映画を牽引してきた。1960年代から人間と社会の不条理を根源的に見すえた『祈り』(67)、『希望の樹』(76)、『懺悔』(84)を製作、自ら三部作と名づけた。特に『懺悔』は人々にスターリン時代の粛清を思い起こさせ、ソ連邦のペレストロイカの象徴となり世界的に注目された。『祈り』は日本初公開であり、三部作一挙上映は世界でも極めて稀な試みである。
分断と対立が拡がる現代に、人間社会の真実を描く黙示録的大作!
コーカサスの厳しい自然を背景に、人々の対立をモノクロームの荘厳な映像で描いた『祈り』。20世紀初頭、革命前の農村を舞台に、美しい娘と青年の純愛が因習や貧困によって打ち砕かれる姿を描く『希望の樹』。架空の都市を舞台に、独裁者による粛清を描いた『懺悔』――『祈り 三部作』は、太古から変わらぬ人間の迷妄や欲望がもたらす社会的暴力を、詩的、寓話的に描き、人間性を虐げるものを鋭く告発する。しかしその根底にはアブラゼ監督の人間への限りない愛情と信頼、寛容、愛、自由に対する祈りがこめられている。
テンギズ・アブラゼ(1924−1994)

今年110 年を迎えるジョージア映画史の戦後の発展を担ってきた代表的監督。
ソヴィエト連邦グルジア共和国クタイシ生まれ。モスクワ大学卒業後、友人のレヴァズ・チヘイゼと劇映画第一作『青い目のロバ』('55)を共同監督し、カンヌ国際映画祭短編グランプリを受賞。以降、『祈り』では宗教の対立、『希望の樹』では因習、『懺悔』では独裁者によって困難を強いられる市井の人々を描き、社会的不正義を告発し続けた。しかし、その根底には人間への限りない信頼があり、寛容性、愛、自由への深い祈りが込められている。

<監督作品>
ディミトリ・アラキシュヴィリ(1953)
我が宮殿(1953)
国立民族舞踏アンサンブル(1954)
青い目のロバ(1955)
他人の子供たち(1958)
私とおばあさんとイリコとイラリオン(1962)
祈り(1967)
私の恋人のための首飾り(1971)
希望の樹(1976)
懺悔(1984)

【上映作品】
祈り 祈り
(Vedrevba/1967年/ジョージア/白黒/78分)

★1973年 サンレモ国際映画祭グランプリ

日本初公開。19世紀ジョージアの国民的作家ヴァジャ・プシャヴェラの叙事詩をもとに、モノクロームの荘厳な映像で描いた作品。ジョージア北東部の山岳地帯に住むキリスト教徒とイスラム教徒の因縁の対立を描き、敵味方を超えた人間の尊厳と寛容を謳う。

©“Georgia Film” Studio, 1968 ©RUSCICO, 2000

希望の樹 希望の樹
(Natvris Khe/1976年/ジョージア/カラー/107分)

★1977年 全ソヴィエト映画祭大賞
★1977年 テヘラン国際映画祭金牛賞
★1978年 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭特別賞
★1979年 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞

20世紀初頭、革命前のジョージア東部カヘティ地方の美しい農村。時代の大きな変化を予感して村人たちはそれぞれに動揺していた。そのなか美しい娘と青年の純愛は古い掟と因習のために打ち砕かれてゆく。20世紀を代表するギオルギ・レオニゼの短編集が原作。

©“Georgia Film” Studio, 1977 ©RUSCICO, 2000

懺悔 懺悔
(Monanieba/1984年/ジョージア/カラー/153分)

★1987年 カンヌ国際映画祭 審査員特別賞・国際批評家連盟賞・キリスト教審査員賞
★1987年 シカゴ国際映画祭審査員特別賞
★1988年 ソ連アカデミー賞 作品賞・監督賞・主演男優賞・撮影賞・脚本賞・美術賞

架空の地方都市で、元市長の墓が何者かに暴かれ、犯人の女性が捕らえられる。彼女の証言によって、元市長の独裁により、多くの市民が粛清されたことが明らかになってゆく。スターリン時代を描いたといわれ、ソ連邦のペレストロイカの象徴となった。

©Georgia Film ,1984 ©RUSCICO, 2003

【公式サイト】
http://www.zaziefilms.com/inori3busaku/index.html
【予告編】
【上映日程】
8/25(土)14:40〜祈り
16:20〜希望の樹
8/26(日)14:40〜懺悔
8/27(月)14:40〜祈り
16:20〜希望の樹
8/28(火)14:40〜懺悔
8/29(水)14:40〜懺悔
8/30(木)14:40〜祈り
16:20〜希望の樹
8/31(金)14:40〜祈り
16:20〜希望の樹
9/1(土)15:45〜懺悔
9/2(日)15:45〜祈り
17:25〜希望の樹
9/3(月)15:45〜懺悔
9/4(火)15:45〜祈り
17:25〜希望の樹
9/5(水)15:45〜祈り
17:25〜希望の樹
9/6(木)15:45〜懺悔
9/7(金)15:45〜祈り
17:25〜希望の樹
9/8(土)11:20〜祈り
9/9(日)11:20〜祈り
9/10(月)11:20〜祈り
9/11(火)11:20〜祈り
9/12(水)11:20〜祈り
9/13(木)11:20〜希望の樹
9/14(金)11:20〜懺悔
【料金】
一般:1,800円
専門・大学生 1,500円
シニア:1,100円
中学・高校生:1,000円
ナナゲイ会員:1,000円
『祈り』三部作 相互割引:1,300円
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