近くて遠い国に
別れて暮らす母と娘
被爆の証が欲しい!
ヒロシマ・ピョンヤン 棄てられた被爆者
朝鮮民主主義人民共和国の首都・平壌(ピョンヤン)で暮す李桂先(リ・ゲソン)さん。彼女の両手には、指ごとに包帯が巻かれていた。「どういうわけか指の皮がしょっちゅう剥がれ、薬を塗って包帯しないと血がにじむんです」と語る。指ばかりでなく、子どもの頃から消化器の病にも苦しみ続けてきた。
桂先さんが、自分の健康を蝕んできた原因を知ったのは2004年。広島から訪ねて来た母親は、病にひどく苦しむ娘の姿を見て、広島市で被爆していることを告げた。被爆から59年。それまで母親が黙っていたのには、深い理由があった。

最悪の日朝関係の中で、08年〜09年に3度の平壌ロケを敢行! 桂先さん一家の日常生活に深く入り込み、その中から日本政府に放置され続けてきた在朝被爆者の怒りと悲しみを描く。また映画からは、激動の時代を生きた朝鮮人の歴史と、現在の異常な日朝関係が見えてくる。
広島と平壌・・・。遠く離れて暮らしながらも、互いの健康を気遣う被爆者の母と娘。映画は、誰も予想しなかった結末で終わる。
(2009年/日本/90分)
 
企画・構成・撮影・写真・ナレーション:伊藤孝司
未定
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