この映画を初めて観たときの驚きを、今でも良く覚えている。
正直、あまり期待はしていなかった。30そこそこのシナリオライター志望の男が、暇に飽かして作った映画だろうぐらいにしか思っていなかった。
しかし、映画を観始めてものの五分と経たないうちから、それが愚かな危惧だとさとった。
これほど、我を忘れて、映画を観たのは、久し振りのことだ。
感動した。強く心を動かされた。
鈴木太一の記念すべきデビュー作『くそガキの告白』は息苦しいほどに彼の鬱憤が吐き出され、映画への情熱に、むせ返るほどだった。そして、奇妙な懐かしさを抱いた。ボクは、画面を観ながら、映画を志していながらも、実現できないでいた20代、30代の自分と再会しているような気分になった。
野暮ったくて、少し乱暴なこの映画の主人公は、鈴木太一そのものなのだと言うことがよくわかる。生涯に一本の名作を、鈴木太一はデビュー作でものにした。
次回作、そして次々回作を、これほど愉しみに待てる監督を、ボクは知らない。
小林政広(映画監督『春との旅』『愛の予感』『ギリギリの女たち』)
こんな俺が
映画を撮りました。
くそガキの告白

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭史上初の四冠受賞!

キングオブコメディ今野浩喜×田代さやかで贈る、
この世の不安も不条理も
根こそぎ笑い蹴飛ばす、
魂の青春映画誕生 !!

2011年未明。自分の証をこの世に残したい、なのに残せない、叶わぬ夢、押し寄せる非常な現実、そんな世界のなかでもがく男女の恋と青春を、予測不能な物語展開で描ききった快作『くそガキの告白』が生まれた。
2012年2月、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて初上映され、多くの夕張市民、夕張に集まった映画人、映画ファンを魅了。審査員特別賞をはじめ、マスコミ・興行関係者が選ぶシネガーアワード、ベストアクター賞(今野浩喜)、観客のアンケートより選出されるゆうばりファンタランド大賞人物部門(今野浩喜)の四冠を獲得し鮮烈なデビューを飾った。そしてついに劇場公開。“くそガキ旋風”がいまここからはじまる。

ストーリー》
映画監督を夢見る馬場大輔(32歳)は「俺の世界観!」と格好つけているくせに映画を撮ろうともせず、周囲の物に当たり散らしてばかり。二人暮しの母親には「いいかげん自分の食いぶちくらい自分で稼ぎなさい。三十すぎてみっともない」と呆れられている。そんなどうしようもないくそガキ野郎が恋をした。やがてくそガキ野郎は自分と世界を真剣に見つめはじめ…

(2011年/日本/94分/(合)SUMIDA制作所 配給)
 ※デジタル上映
(C) SUIMIWOOD FILMS & Taichi Suzuki
鈴木太一
今野浩喜(キングオブコメディ)、田代さやか、辻岡正人、今井りか、仲川遙香(AKB48)、北山ひろし、高橋健一(キングオブコメディ)、石井トミコ ほか
1,300円【公開初日前日まで販売】
一般1,500円
専門・大学生1,300円
シニア1,000円
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