2019年/日本、カザフスタン/81分/エイベックス・ピクチャーズ 配給
監督竹葉リサ、エルラン・ヌルムハンベトフ
出演森山未來、サマル・イェスリャーモワ、マディ・メナイダロフ、ドゥリガ・アクモルダ
公式サイトhttps://orjas.net
前売券1,400円【公開初日前日まで販売】
自らを父と語れない男と、父を失ったばかりの少年 言葉は少ないが次第に通じ合う2人━━ カザフスタンの大草原を舞台に描かれる普遍的な父と子の物語 夏の牧草地、草の匂いが混じった乾いた風、馬のいななく声。広大な空に抱かれた草原の小さな家に、少年オルジャス(マディ・メナイダロフ)は家族とともに住んでいる。水浴びに訪れた水着姿のロシア女性に釘付けになり、父親の仕事を手伝いたいがまだ早いと拒まれる。夢見がちで早く大人になりたい年頃の彼は、果てしない空に抱かれながらも、どこか行き場のない想いを抱えている。 ある日、馬飼いの父親が、市場に行ったきり戻らない。雷鳴が轟く夕刻に警察が母親のアイグリ(サマル・イェスリャーモワ)を呼び出す。不穏な空気とともに一家の日常は急展開を迎える。時を同じくして一人の男・カイラート(森山未來)が家を訪ねてくる。 突然父を失った一家の前に現れた男カイラートは、8年前に失踪したアイグリの昔の恋人だった。実は、自分がオルジャスの本当の父親だということを黙っていることを条件に、従兄弟の家まで同行することを許される。カイラートは無口ながらも、オルジャスに寄り添い、馬で一緒に草原を駆け抜ける。ぽつりぽつりと言葉の少ない2人は、お互いに絵の才能を認め合い、いつしか心を通わせるようになっていた。 ところが、従兄弟の家までの道中で、アイグリたちの車が故障してしまう。カイラートとオルジャスは、カフェで従兄弟兄弟に連絡をするように頼まれる。しかし、その立ち寄ったカフェで、亡き父親の腕時計をした男を見つけたオルジャスは——。 果てしない空と大地の中心で、普遍的な父と子の物語を詩情豊かに描き出す。ソビエト連邦崩壊によって未曾有の経済危機に見舞われた1990年代のカザフスタンを舞台に、急速に近代化する世界から切り離された草原の真ん中で暮らす人々の心情をリアルに描きながら、剥き出しのリアリズムに陥ることなく、繊細で叙情豊かに少年の成長を映し出す。本作は大草原を舞台に繰り広げられるヒューマンドラマだ。
2020/02/08(土)~02/28(金) |
- 上映は終了しました -
一般 | 1,800円 |
シニア | 1,100円 |
専門・大学生 | 1,500円 |
中学生・高校生 | 1,000円 |
小学生以下 | 700円 |
会員 | 1,000円 |