散歩時間 ~その日を待ちながら~

2022年 / 日本 / 95分 / ラビットハウス 配給

監督戸田彬弘

脚本ガクカワサキ

音楽茂野雅道

出演前原滉、大友花恋、柳ゆり菜、中島歩、篠田諒、めがね

公式サイトhttps://sanpojikan.com/

全国共通券1,400円【公開前日まで劇場窓口にて販売】

いつかきっと "今" を懐かしく思えるときがくるから
何も思い通りにいかないし、誰もがいつの間にか諦めることに慣れてしまっていた──それでももう一度、前を向こう。大切な人たちと触れ合いながら、明るい未来に向かって生きていきたいという願いは、やがて現実となって瞬きはじめるだろう。

「何かあったら」と、漠然とした不安が蔓延していた2020年。秋ごろにはマスク、ソーシャルディスタンス、オンラインといった新たな生活様式が“日常”に変化しつつあった。新型コロナウィルスの感染拡大により行動が制限され、友人同士と集まることも難しく、やりたかったこと・行きたかったことが叶わない現実に、慣れていく自分。どこにもぶつけられない怒りを抱えながら、苦しい日々が続いた。しかしそれは、「世界中の誰もが」同じ状況。自然と社会の速度は緩やかになり、自分や家族と対峙する静かな時間を過ごしながら「これまで」と「これから」を考えるようになった。そんな、散歩するようなゆっくりとした時間が訪れたことは“いいこと”だったのかもしれない。

同じ空の下、世代によってどのような感情を抱え、今を生きているのだろうか。本作では10代から40代まで世代も職業も異なる人々が過ごした、2020年の「しし座流星群」が降った一夜を映す。何気ない日常風景には、しんどかったことも、いいことも切り取られる。そこに重ねられたロマンチックな現象は光となり、肩を重ねる主人公たちを見て「未来はきっといいことになる」と願わずにはいられない。希望を忘れない、私たちが懸命に生きる”現代”を記録した新しい作品となった。

「未来のことはわかんないからさ、とりあえず良いことが起こることにしとこう。」
舞台は2020年11月17日。婚約をしたものの、コロナの影響で結婚式をすることができなかった20代の亮介(前原滉)とゆかり(大友花恋)。引っ越しの整理もままならない二人だが、都会から離れた町に住む真紀子(柳ゆり菜)の自宅で友人たちがお祝いパーティーを開いてくれることになり、秀和(中島歩)や圭吾(篠田諒)、そして真紀子の知り合いのインフルエンサーちひろ(めがね)らが集まる。しかし、自分の意見に合わせるばかりで、本音を話さない夫に不安を募らせていたゆかりは、彼の隠し事を知ってしまい、祝いの席に不穏な空気が漂ってしまう。

同じ空の下、様々な人物がやり切れない想いを抱えて毎日を過ごしている。急増するデリバリー案件に答えながら出演舞台が中止になる日々を送る30代の若手俳優の片岡(アベラヒデノブ)、帰省できず里帰り出産のわが子を抱くこともできない40代のタクシードライバーの淡路(高橋努)、そして、学校イベントのほとんどが中止となり、長年の恋心さえも伝えられずにいる中学3年生の光輝(山時聡真)と鈴(佐々木悠華)。

この日は、しし座流星群がピークを迎える日── 恋人や親友、我が子との間でさえも曖昧になっていく他者との繋がりに、それぞれが葛藤を抱えながらも、たしかな一歩を踏み出そうとする彼らの空に、流れ星が降り注ぐ。

舞台挨拶
日 時|12/18(日) 12:25の回 上映後
登壇者|田山由起さん、戸田彬弘 監督
WEBチケットについて
上映スケジュール
12/10(土)~14(水) 12:05
12/15(木)・16(金) 20:15
12/17(土) 19:00
12/18(日) 12:25
上映後舞台挨拶
12/19(月)~23(金) 17:05
以降未定
料金
一般1,800円
シニア1,200円
専門・大学生1,000円
中学生・高校生1,000円
小学生以下700円
会員1,000円
★入場システム、サービスデー・その他割引