MISS OSAKA ミス・オオサカ

2021年 / デンマーク・ノルウェー・日本 / 90分 / カルチュア・パブリッシャーズ 配給

監督ダニエル・デンシック

出演ビクトリア・カルメン・ソンネ、森山未來、阿部純子、南果歩

公式サイトhttps://twitter.com/miss__osaka

私は“誰か”になりたい。私以外なら 誰にでも
この世に完璧な幸せをつかみ、理想の人生を築き上げた人は、どれほどいるだろうか。誰もが心の奥底に迷いや満たされない気持ちを抱え、現実と折り合いをつけながら、よりよい生き方を探し求めている。デンマーク、ノルウェー、日本の3ヵ国による国際プロジェクト作品『MISS OSAKA』の主人公イネスも、まさに人生の迷子になっていた。自分に自信が持てず、漠然と日々をやり過ごしているイネスは、別の誰かになって、別の人生を送りたいと願っている。第17回大阪アジアン映画祭でクロージング作品として上映され、好評を博した本作は、そんな変身願望を叶えるチャンスを得た若い女性の摩訶不思議な旅路を描くヒューマン・ミステリーである。

人々に“夢”を提供する大阪のナイトクラブ。 偽りの人生もまた“夢”のように儚い・・・。
自由を追い求める若きデンマーク人女性のミステリアスで数奇な旅路を映像化した本作は、異国の地を訪れた主人公が繰り広げる冒険映画であり、アイデンティティーの喪失と再発見を探求した人間ドラマでもある。序盤のノルウェーのパートでは何かに脅えているかのように殻に閉じこもっていた主人公イネスは、来店客にひとときの“夢”を提供する大阪のナイトクラブに足を踏み入れ、身も心も別人のように変貌を遂げていく。しかし、その偽りの人生もまた“夢”のように儚い。やがて密やかな真実と向き合うイネスの葛藤を通して、「本当の自分とは何者なのか?」という問いを投げかけられた観客は、愛、自由、孤独といった根源的なテーマをめぐる想像力をかき立てられるのだ。このユニークな企画を立ち上げたダニエル・デンシック監督は、作家としても活躍するデンマークの俊英である。かつて来日した際に大阪の街に魅了されたことをきっかけに本作を構想したデンシック監督は、大阪ミナミなんばの老舗グランドキャバレー“ミス大阪”で撮影を実施。さらに岸和田競輪場やカプセルホテルのほか、高架下、墓地、路地などの観光名所とは異なるロケーションをカメラに収めた。このところブラッド・ピット主演作『ブレット・トレイン』、Apple TV+の『Pachinko パチンコ』、マイケル・マン監督作品『TOKYO VICE』など日本を題材にした海外作品が相次いでいるが、ソフィア・コッポラ監督の『ロスト・イン・トランスレーション』を彷彿とさせる本作にも、日本文化や大阪という街へのリスペクトがこめられている。

WEBチケットについて
上映期間
2022/11/12(土)~2022/11/25(金)

- 上映は終了しました -

料金
一般1,800円
シニア1,200円
専門・大学生1,000円
中学生・高校生1,000円
小学生以下700円
会員1,000円
★入場システム、サービスデー・その他割引