そして、アイヌ

東京・大久保にあるアイヌ料理店「ハルコㇿ」。
ともに紡ぐ未来の手がかりが照らし出されていく ──

出演:宇佐照代 宇井眞紀子 黄秀彦 太田昌国 平田篤史 奈良美智 関根美子 表美智子 ルイノ HIRO
撮影:常田高志 辻井潔 遠山慎二 田中圭 伊藤寛 伊東尚輝 北川帯寛 岩爪勝 大宮浩一
編集:田中圭 編集協力:遠山慎二 整音:石垣哲 カラーコレクション:福井崇志
製作:大宮映像製作所 配給:東風
企画・監督:大宮浩一
2024年|96分|日本|DCP|ドキュメンタリー
(C)大宮映像製作所
公式サイト

東京・大久保にあるアイヌ料理店「ハルコㇿ」。
想いを引き継ぎ、人々が繋がる——この場所で見つけた、これからの私たち


東京・大久保に賑わう一軒のアイヌ料理店があります。お店の名前は「ハルコㇿ(HaruKor)」。アイヌのことばで「食べ物(穀物)・持つ」を指し、「食べ物に困らないように」という願いがこめられています。店主は宇佐照代さん。アイヌ文化アドバイザーとして若い世代へ舞踊や楽器演奏などの伝承活動も行う照代さんは、小学生のころに生まれ育った釧路を離れ、母と5人きょうだい全員で東京にやってきました。2011年にオープンしたお店には多様なルーツをもつ人びとが国内外から訪れ、味わい、繋がる場となっています。

ハルコㇿの成り立ちには、長いあいだ関東在住アイヌの居場所づくりに奔走していた照代さんの祖母や母の想いがありました。2019年にようやく先住民族としてアイヌが法律に明記されたものの、取りまく偏見や差別がなくなったとは言い難い現実があります。映画は、照代さんの曾祖母から子に至るまでの家族のライフヒストリーを紐解きながら、アイヌと出会った人びと――美術作家・奈良美智さん、評論家・太田昌国さん、写真家・宇井眞紀子さん、朝鮮/韓国民謡奏者・黄秀彦さん、カムイノミ祭司/縄文造形作家・平田篤史さんたちの活動を道しるべに、文化の継承とアイデンティティ、開発と多様性、植民地主義と人権といった問いに向き合っていきます。

監督は日本社会の多様なコミュニティのあり方に眼差しを向け続ける大宮浩一。「出会い、知り、気づき、伝えること」を実践している人びとの姿。照代さんの奏でるムックリ〈口琴〉の音色に導かれるように、互いをいがみ合うことに慣れてしまった現代の先を照らす旅がはじまります。

舞 台 挨 拶
3/16(日)14:40の回上映後
登壇者|宇佐照代さん、大宮浩一 監督

- 開催終了しました -

上映期間
2025/3/15(土)~4/9(水)

- 上映終了しました -

料金
一般1,900円
シニア1,300円
専門・大学生1,000円
中学生・高校生1,000円
小学生以下700円
会員1,100円
★入場システム、サービスデー・その他割引