黒い瞳 4K修復ロングバージョン

第40回カンヌ国際映画祭 男優賞受賞 / 第60回アカデミー賞 主演男優賞ノミネート
第33回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 主演男優賞 / 主演女優賞受賞
マルチェロ・マストロヤンニ生誕100年 / アントン・チェーホフ没後120年


身勝手なイタリア男の、可笑しくも悲しい愛の物語

監督:ニキータ・ミハルコフ 脚本:アレクサンドル・アダバシャン、ニキータ・ミハルコフ、スーゾ・チェッキ・ダミーコ
原作:アントン・チェーホフ「犬を連れた奥さん」他 音楽:フランシス・レイ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、シルヴァーナ・マンガーノ、マルト・ケラー、エレナ・サフォーノヴァ
1987 年/イタリア/イタリア語、ロシア語/143分/カラー/1.33:1/モノラル 原題:OCI CIORNIE 字幕翻訳:関口英子 ロシア語監修:守屋愛
配給:ザジフィルムズ © 1987 Excelsior Film-TV. © 2010 Cristina D’Osualdo. All rights reserved.
公式サイト

1987 年、第40回カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞し、翌年の米アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされた、イタリア映画史のレジェンドマルチェロ・マストロヤンニ後期の代表作『黒い瞳』が、日本初公開から37年の歳月を経て、4K修復ロングバージョンでスクリーンに甦る。

アテネを経てイタリアに向かう客船の、ひと気のない食堂。窓際のテーブルに座る初老の男ロマーノは、ロシア人の紳士に、自らの人生を語り始める。イタリアの田舎町で生まれた彼は、大銀行家の一人娘エリザと結婚し富を得たが、夫婦の仲は冷え切っていた。銀行が倒産の危機に瀕する中、ロマーノは湯治場に身を寄せ、そこで子犬を連れた美しいロシア人の女性アンナと恋に落ちる。一通の手紙を残し消えたアンナを追い、ロマーノはロシアに向かうが…。

本作は、ロシアの文豪アントン・チェーホフの「犬を連れた奥さん」を含む4つの短編から着想を得た物語で、『機械じかけのピアノのための未完成の戯曲』(1977)などの名匠ニキータ・ミハルコフが監督と脚本を務めた。共同脚本に、『山猫』(63)、『家族の肖像』(74)などヴィスコンティ作品に欠かせなかった名脚本家スーゾ・チェッキ・ダミーコが名を連ね、全編に奏でられる流麗な音楽はフランシス・レイが手掛けている。ロマーノの妻エリザをシルヴァーナ・マンガーノが、娘クラウディアをイザベラ・ロッセリーニが演じている。名手たちの奇跡のコラボレーションによって生み出された本作は、日本でもロングランヒットを記録しキネマ旬報ベストテンの第 6 位に選出。そこはかとない可笑しみと、円熟期を迎えた男の悲哀が滲み出るマストロヤンニの名演に、世界中の大人の観客が魅了された。カンヌ国際映画祭男優賞のほか、イタリアのアカデミー賞であるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では13部門にノミネート、主演男優賞と主演女優賞のW受賞を果たした。

上映スケジュール
6/21(土)~27(金) 12:20
6/28(土)~7/4(金) 時間調整中
以降は未定
料金
一般1,900円
シニア1,300円
専門・大学生1,000円
中学生・高校生1,000円
小学生以下700円
会員1,100円
★入場システム、サービスデー・その他割引