陽なたのファーマーズ フクシマと希望

たべもの、でんき、笑顔も自給 原発事故から復活し、エネルギーづくりを始めたファーマーたちの挑戦と成長のストーリー

企画・製作・監督・脚本・撮影・編集・配給・宣伝:小原浩靖
主題歌「きみの手のワルツ」&ナレーション:白崎映美
音楽:吉野裕司(Music Studio Ram)
98 分/日本/カラー/ビスタサイズ/©️小原浩靖
公式サイト

福島県二本松市の有機農業者・近藤恵は2012年、原発事故の被災によって廃業に追い込まれた。しかし、近藤は農地上で太陽光発電を行うソーラーシェアリングに活路を見出し、2021年農業者として、また発電事業者として新たな道を歩み始めた。
農業高校卒業を機に近藤からのスカウトを受けた塚田晴、30代半ばで新規就農した菅野雄貴が近藤と共に日本最大級のソーラーシェアリング農場を進化させてゆく。

日本の食糧自給・エネルギー自給のヒントがある

“米農家の時給10円”、“令和の百姓一揆”など農業への警鐘、政府による原子力発電の再興、食糧とエネルギー自給は今、日本の最重要課題となっています。加えて、農業者の高齢化は深刻さを増すばかり。 本作の舞台は、太陽光発電の元の農地です。主人公・近藤恵は、このソーラーシェアリングを「新しいかたちの兼業農業」と表現しています。農家が電力販売を行うことで安定的な収入を得て、より良い農作物を産むための挑戦ができ、若い就農者の受け入れ、育成も叶うからです。 本年4月1日。東京大学大学院農学生命科はソーラーシェアリングによる稲作の総収入は5倍以上に達する可能性を研究発表しました。山々を切り崩すメガソーラーとは異なり、元々人の手で開発されている田畑はソーラーシェアリングにより食糧とエネルギーの自給率アップに大きく貢献します。 本作はその実例であり、かつ若者たちの青春ストーリーをも描いています。

原発運転差止裁判と太陽光パネル廃棄問題

2014 年、福井地裁で関西電力・大飯原発の運転差止命令を下した樋口英明裁判長は、判決要旨を法廷で全文朗読し、速やかに国民に伝えました。主人公・近藤恵が農業を辞めざるを得なかった原発の危険性… 本作では、その法廷での朗読を樋口元裁判長ご本人で再現しています。

太陽光パネルの話題で必ず問われる将来のゴミ問題。これは多くの人が誤解していて、パネル重量の約95%はすでにリサイクル可能です。この誤解を環境経済学者・龍谷大学教授の大島堅一氏が答えます。また、ソーラーシェアリングが日本で普及しない問題点にも言及しています。

舞 台 挨 拶
10/4(土)・5(日)・6(月)上映後
登壇者|小原浩靖 監督
上映スケジュール
10/4(土)〜10(金) 14:45
10/11(土)〜13(月祝) 10:00
10/14(火)〜16(木) 19:00
10/17(金) 10:00
10/17で終了予定
料金
一般1,900円
シニア1,300円
専門・大学生1,000円
中学生・高校生1,000円
小学生以下700円
会員1,100円
★入場システム、サービスデー・その他割引