第1回 日本モンゴル映画祭

日本でなかなか見られない『モンゴル映画』を劇場で一挙公開!

日本とモンゴルは、地図上で見ると近い距離にあります。しかし日本には、モンゴルの情報があまり入ってきません。そのため一体どんな国なのか、日本で暮らす私たちにとって知らないことがたくさんあります。
日本人と顔は似ていても、考え方や行動の仕方はかなり異なるモンゴル人。首都ウランバートルの若者を中心に、音楽、文学、絵画など刺激的なカルチャーも日々生み出されています。
たとえばそのひとつが映画です。舞台は大草原、都会のビル群、あるいはウランバートル周辺に広がるゲル地区……。描かれるテーマも、人生の喜びや哀しみ、恋人や家族の愛、アルコールや大気汚染などの社会問題、遊牧の営み、シャーマニズムなど幅広いです。
第1回日本モンゴル映画祭では、モンゴルの個性的な映画を日本の劇場で連日上映します。 一部作品の上映後には、監督や俳優のティーチインイベントなども実施予定です。
スクリーンから流れ出してきそうな大草原の風や都会の喧騒を、ぜひ劇場で感じてください!

ハーヴェスト・ムーン (モンゴル|2022年|90分)
ターコイズの空の下で (日本・モンゴル・フランス|2021年|95分)
ホワイト・フラッグ (モンゴル・日本・スイス|2023年|96分)
冬眠さえできれば (モンゴル・フランス・スイス・カタール|2023年|98分)

主催 日本モンゴル映画祭実行委員会
公式サイト

ハーヴェスト・ムーン

レストランで働くトルガは、草原で暮らす養父の体調が悪いという知らせを受け、すべてを捨てて故郷へ向かう。そして父親の死後も居残り、約束だった収穫の仕事を果たすと決めた。ある日、トルガは10歳の少年トントゥーレイと出会う。彼はシングルマザーの母親が街で働いている間、祖父母とともに暮らしていた。年齢差を超えて、互いの心の内に秘めた感情に触れあううち、トルガとトントゥーレイそれぞれに新たな変化が芽生えて……。

※ジャパンプレミア
第41回バンクーバー国際映画祭 ヴァンガード部門 観客賞
モンゴル|2022年|90分|キャスト:アムラ・バルジンヤム、テヌーンエルデネ・ガラムハンド、ダムディン・ソブド、ダワーサンバ・シャラヴ、ツェレンダリザヴ・ダシニャム|監督:アムラ・バルジンヤム|脚本:アムラ・バルジンヤム、バヤルサイハン・バトスフ、T. ブムエルデン|プロデューサー:ウラン・サインビレグ|撮影:ジョシュア・フィッシャー|音楽:オドバヤル・バトトグトフ|配給:Asian Shadows 

ターコイズの空の下で

柳楽優弥演じる日本人の道楽息子タケシとワイルドなモンゴル人青年アムラが、あるきっかけでモンゴルの草原を共に旅することになる。タケシには、第二次世界大戦終了後にモンゴルで捕虜となった祖父が、現地で恋に落ちた女性との間に生まれた娘を探すというミッションがあったが……。美しい大草原を走りながら、道中でさまざまな人々やハプニングに遭遇し、言葉の壁を越えて青年二人が絆を深めていくコミカルなロードムービー。

監監督・脚本・プロデューサー:KENTARO
脚本:アムラ・バルジンヤム 撮影:アイヴァン・コヴァック 音楽:ルル・ゲンスブール、オキ 美術:エルデンビレグ・ビャンバッツォグ 照明:中村晋平 編集:マヌ・ソウザ、ベルトラン・ブティリエ テーラード提供:TAKEO KIKUCHI プロデューサー:木滝和幸、ウラン・サインビレッグ
出演:柳楽優弥、アムラ・バルジンヤム / 麿赤兒 / ツェツゲ・ビャンバ、サラントゥーヤ・サンブ、サヘル・ローズ、諏訪太朗、西山潤、佐藤乃莉、ガンゾリグ・ツェツゲ、ウンダルマ・トゥヴシントゥシグ
配給宣伝:マグネタイズ/日本・モンゴル・フランス合作/日本語・モンゴル語/DCP/5.1ch/シネマスコープ/カラー/95分
(C) TURQUOISE SKY FILM PARTNERS / IFI PRODUCTION / KTRFILMS

ホワイト・フラッグ

都会の刑事ゾリグは、行方不明の男性を探すため地方を訪れていた。その人物が最後に目撃された現場のそばで、彼は一つのゲルに暮らす二人の若い女性サランとナランと出会う。ゾリグは疑いを持ちつつ彼女たちに近づき、やがてサランと一線を越えてしまう。しかし彼女たちは姉妹ではなく、モンゴルではいまだタブー視されることもある同性愛の恋人関係だった。恋人とゾリグの仲を知ったナランは、感情を激しく乱してしまい……。

※ジャパンプレミア
第12回アジアン・フィルム・フェスティバル・バルセロナ ディスカバリーズ部門 スペシャル・メンション
モンゴル・日本・スイス|2023年|96分|キャスト:エルデネツェツェグ・エンフバヤル、オルトナサン・エルデネバヤル、サンダンプレブ・オユンサンボー、ナラントール・タイヴァン|監督・脚本:バトバヤル・チョグサム|プロデューサー:安藤光造、バトバヤル・チョグサム、ダニエル・ハッサー|撮影:ルーカス・グラフ|音楽:ユキオ・エリエン・ランズ|配給:CHOGSOM FILM

冬眠さえできれば

数学が大得意な高校生ウルジー。物理学コンクールで優勝し、進学のため奨学金の獲得を目指すも、母親が地方で働くと突然言い出し、幼い弟と妹とともに家に残されてしまう。厳しい冬を乗りきるためには暖房の燃料となる石炭を買うお金を稼がねばならず、闇の仕事に手を出したウルジーは、勉強どころでなくなって……。カンヌ映画祭の「ある視点」部門でモンゴルの長編映画として初めて上映され、モンゴルでも大きな支持を得た作品。

第76回カンヌ国際映画祭「 ある視点」部門 正式出品
第24回東京フィルメックス 審査員特別賞&観客賞
モンゴル・フランス・スイス・カタール|2023年|98分|キャスト:バットツォージ・オールツァイフ、ノミンジグール・ツェンド、トゥグルドゥル・バトサイハン、バトマンダフ・バトチョローン、ガンチメグ・サンダグドルジ、バトサイハン・バトトルガ|監督・脚本:ゾルジャルガル・プレブダシ|プロデューサー:フレデリック・コルヴェ、マエバ・サビニエン、ゾルジャルガル・プレブダシ|撮影:ダヴァーニャム・デルゲルジャルガル|音楽:ジョアニ・キュルテト|配給:Urban Sales

上映スケジュール
7/12(土) 10:45 冬眠さえできれば
7/13(日) 10:45 ターコイズの空の下で
7/14(月) 15:10 ハーヴェスト・ムーン
7/15(火) 15:10 ホワイト・フラッグ
7/16(水) 15:10 冬眠さえできれば
7/17(木) 15:10 ターコイズの空の下で
7/18(金) 15:10 ハーヴェスト・ムーン
7/18で終了予定
料金
一般1,900円
シニア1,300円
専門・大学生1,000円
中学生・高校生1,000円
小学生以下700円
会員1,100円
★入場システム、サービスデー・その他割引