盲山 マンシャン

第60回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 公式選出作品 / 政府による厳しい検閲で約20か所のシーンをカットしながらも、最終的に国内上映を全面的に禁じられた衝撃作。封印されてきた“禁断の傑作”が今、日本のスクリーンに解き放たれる。

プロデューサー/脚本/監督:リー・ヤン
エグゼクティブ・プロデューサー:アレクサンドラ・スン、リー・シャンリー・ホア
制作主任:ゾウ・シャオチェン
撮影監督:ジョン・リン
録音:ドン・シュー
美術監督:シュー・ヤン
編集:リー・ヤン、メアリー・スティーヴン
メイクアップ:リウ・シャオチャオ
衣装:リウ・イー
小道具:ダイ・リー
キャスト:ホアン・ルー、ヤン・ユアン、チャン・ユーリン、ホー・ユンラー、ジア・インガオ、チャン・ヨウピン
2007 | 中国 | カラー | DCP | ドルビーSRD | 102 分 | 原題:MANG SHAN
提供:JAIHO 配給:Stranger
© 2007 Tang Splendour Films Limited - Kun Peng Xing Yun Cultural Development Limited
公式X

<イントロダクション>
中国政府による厳しい検閲で約20か所のシーンをカットしながらも、最終的に国内上映を全面的に禁じられた衝撃作『盲山』。 第60回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に公式出品されると、その圧倒的なクオリティーと力強いラストシーンに観客から惜しみない拍手が巻き起こった。 スリラーと冷徹な社会風刺が融合した本作は、生々しく残虐性を帯びた描写とともに、大きな社会的反響を呼び、波紋を広げた。 撮影を務めたのは、アン・リー監督の『恋人たちの食卓』や『ベッカムに恋して』など、数々の作品を手掛けたジョン・リン。35mmフィルムで撮影されたドキュメンタリータッチの映像が生々しく物語を映し出す。さらにリアリティを演出するため、村人を演じるのはいずれも演技経験のない地元の農民、主要キャストは北京電影学院の学生をキャスティング。
本国で封印されてきた“禁断の傑作”が今、日本のスクリーンに解き放たれる――。

<あらすじ>
仕事を探していた22歳の大学生、白雪梅(パイ・シューメイ)は割のいい仕事を紹介してくれるという親切な若い女性と出会い、白雪梅はその仕事を受ける為、遠く離れた山奥へ向かう。長く過酷な旅の末、眠りに落ちた白雪梅が目を覚ますと、見知らぬ農家で横たわっていた。自分がどこにいるのかも分からず、財布や身分証明書、手荷物もすべて失っている。仕事の紹介者の女性の姿もどこにも見当たらない。
白雪梅は村人から、村に住む40歳の独身男性、黄徳貴(ホアン・デグイ)の花嫁として売られたと聞かされ、自分が人身売買業者に騙されていたことに気がつく。
彼女は黄徳貴とその家族に解放を懇願するが、彼らは拒否する。一方、黄一家は村で盛大な結婚披露宴を開き、黄徳貴は無理やり“結婚”を成立させようとする。白雪梅は抵抗を試みるが、虐待によって捻じ伏せられた上に監禁され、奴隷のような生活を送るようになる。
意志の強い白雪梅は逃走の機会を狙うが、この山間の村では誰も彼女を助けようとはしなかった。村人たちは黄一家の監視を手伝い、逃亡を図るたびに白雪梅は捕らえられ、公然と暴行を受ける。
村人たちの利己主義、そして警察の無関心によって、彼女はこの孤立した村で完全に囚われの身となる。月日が経過すると黄家は次第に彼女への監視を緩め、ようやく自分の家族との連絡を取ることに成功する。そして、ようやく待望の助けが現れた時、それは新たな悲劇の始まりに過ぎなかった…。

上映スケジュール
9/13(土)・14(日) 18:10
9/15(月祝)〜19(金) 17:40
9/19で終了予定
料金
一般1,900円
シニア1,300円
専門・大学生1,000円
中学生・高校生1,000円
小学生以下700円
会員1,100円
★入場システム、サービスデー・その他割引