炎はつなぐ

1本の和ろうそくができるまでには全国の職人たちの技があった。
様々な技術が繋がっていく果てに灯る炎のゆらぎの意味とは?

監督:大西暢夫|撮影:大西暢夫、今井友樹|編集:清野英樹|整音:永濱清二|グレーディング:辻智彦|音楽:宗次郎sojiro|スチール:大西暢夫|ナレーション/大西暢夫|プロデューサー:山上徹二郎
製作・配給:シグロ/宣伝:ブライトホース・フィルム
© 2025 シグロ/大西暢夫
2025年/日本/ドキュメンタリー/122分
公式サイト

本作は、写真家としてこれまで二十数冊の写真集や著書を出版し、『水になった村』『オキナワへいこう』などのドキュメンタリー映画を製作・監督してきた大西暢夫の長編ドキュメンタリー映画の最新作になる。

ライフワークとして15年以上にわたり取材を続けてきた日本全国150カ所以上の職人たち中から30カ所に絞り込み長期取材を敢行、最終的に14の職人たちの技を映画にまとめた。 お蚕さんと呼ばれる養蚕農家、蝋の原料となるハゼの実を収穫するちぎりこさん、ハゼ蝋職人、藍染職人、藍染用の藍を生産するすくも職人、和紙の原料であるミツマタを栽培する農家、和紙職人、和紙職人が漉いた極薄の和紙を使って金箔を打つ金箔職人、仏具に金箔を漆で貼り高級仏壇に仕上げるヌッシャと呼ばれる塗師、その漆を集める漆かき職人、灯芯草から和ろうそくの芯をとり出す灯芯引き職人、灯芯を燃やして煤を集めて墨を作る煤職人、蚕からとった生糸を何重にも重ねて真綿の布団を作る真綿職人。そして、こうした職人たちの手を経て集められた材料を使い1本の和ろうそくを作る和ろうそく職人まで、日本の技術と文化を底辺で支えてきた伝統工芸の職人技が、謎解きのようにつながり、最後に和ろうそくの炎のゆらぎの意味が明かされる。

1本の和ろうそくを作るまでに、全国の職人たちがそれぞれのパーツを作り、それらの廃材すらも人々の生活の道具として再利用される。現代社会が忘れてしまった“循環する日本の伝統工芸”がどのように今も息づいているのか。これは、そんな問いを抱えて大西暢夫が日本全国を駆け巡った旅の記録にもなっている。

舞 台 挨 拶
9/20(土)10:00の回上映後
登壇者|大西暢夫 監督
上映スケジュール
9/20(土)〜25(木) 10:00
9/26(金) 10:35
9/26で終了予定
料金
一般1,900円
シニア1,300円
専門・大学生1,000円
中学生・高校生1,000円
小学生以下700円
会員1,100円
★入場システム、サービスデー・その他割引