アハーン
25歳。ダウン症。
仕事がほしい、家がほしい、家庭もほしいんだ。ぼくは、
監督:ニキル・ペールワーニー (Nikhil Pherwani)
出演:アブリ・ママジ (Abuli Mamaji)、アリフ・ザカーリア (Arif Zakaria)、ニハリカ・シン (Niharika Singh)、プラビータ・ボルタックール (Plabita Borthakur) ほか
2019/インド/ヒンディー語、英語/シネマスコープ/1時間21分/原題: Ahaan
公式サイト
タッパーに入れられたビリヤニが二人の男を外の世界に連れ出した
ダウン症のある青年アハーンは、愛情深い両親と共にインドの大都市ムンバイに暮らしている。何不自由のない日々を過ごすアハーンであったが、周囲の目を気にする両親の「配慮」によって家に縛り付けられた彼は「自立したい」「仕事を見つけたい」「素敵な女性と結婚したい」という切実な思いを募らせていた。一方、気むずかし屋の中年オジーは、マイルールの押しつけと潔癖な性格が過ぎて妻のアヌに見限られ、一人家に取り残されていた。そんな折、アヌと親交があるアハーンはオジーの家を訪れる。オジーは妻の手料理にありつくためにアハーンを利用することを思いつき、自由な外出を願うアハーンとの間の奇妙な協力関係が始まることとなるのだが……。
ムンバイ出身ニキル・ペールワーニー監督のデビュー作となった本作は「ヒンディー映画初のダウン症当事者がメインキャストの作品」にして、サバイバル・コメディーと呼べる日常譚である。障がい者の抱える困難と、家族や支援者が抱える不安、周囲の無理解と社会の理不尽を描きたいと考えていたニキルは、本作の草案を抱え、障がい者のためデイケア施設を巡りメインキャラクターのリサーチをしていた。そんなある日、のちにタイトルロールを担うことになる、映画俳優を夢見る青年アブリ・ママジと出会う。脚本も手がけたニキルは当初、当事者をキャスティングしようと考えていたわけではなかったし、それが可能だとも思っていなかった。ただ、ランチをしたり、ドライブをしたりして、二人きりで時間を過ごし、映画への情熱を共有するうちに、ニキルはこの映画の核になる問いを自身にも投げかけずにはいられなくなった。誰が「彼には無理だ」って決めつけられるんだろう、挑戦させもせずに? 監督自身の眼差しと二人の関係性の移ろいが、ムンバイの日常をバックにスクリーンに映し出される。
9/20(土) | 13:00 | ||
9/21(日)〜25(木) | 12:25 | ||
9/26(金) | 13:00 | ||
以降は未定 |
一般 | 1,900円 |
シニア | 1,300円 |
専門・大学生 | 1,000円 |
中学生・高校生 | 1,000円 |
小学生以下 | 700円 |
会員 | 1,100円 |
★入場システム、サービスデー・その他割引 |