笑む窓のある家

その“笑み”には邪悪が宿っていた……狂気と妄執に憑かれたイタリアンホラー屈指の異常作、日本初公開。狂死した画家が遺したフレスコ画に秘められた恐るべき謎とは。

ZEDER ゼダー/死霊の復活祭

死者の復活を科学的、神秘的に探究したイタリアンホラーの野心作、日本初公開! 『笑む窓の ある家』のプピ・アヴァティ監督が手掛けたもうひとつの代表作。

配給 インターフィルム
公式サイト

笑む窓のある家

初公開時は注目されることもなく、我が国では未公開に。欧米でも知る人ぞ知る作品だったが、今世紀に入ってから再評価が進み、『ホステル』の鬼才イーライ・ロス監督は、「このジャンルにおける最高傑作の一本」と絶賛。BFI【英国映画協会】が発表した「イタリアン・ゴシック・ホラーの傑作10選」にも選ばれている。さらに今年2025年7月、カナダ・モントリオールで開催された「第29回ファンタジア国際映画祭」では修復版がプレミア上映され、あらためて多くのファンや批評家たちに「発見」された伝説の作品が、遂に日本初公開となる。

狂死した画家が遺したフレスコ画に秘められた恐るべき謎とは
北イタリアの田舎町。絵画修復師のステファノは、教会内のフレスコ画の修復にやってきた。「聖セバスティアヌスの殉教」を模した不気味な画は、“死に際を描く画家”と称され、20年前に狂死したブオノ・レニャーニが描いたものだった。ステファノの友人アントニオは、町では禁忌とされているレニャーニとフレスコ画の関係を秘かに調査していたが、何者かによって殺害されてしまう。全ての謎を解くカギは、生前アントニオが口にした“笑む窓のある家”に秘められていた…。

1976年/イタリア/111分
監督・原案・脚本:プピ・アヴァティ
出演:リノ・カポリッキオ、フランチェスカ・マルチャーノ、ジャンニ・カヴィーナ

ZEDER ゼダー/死霊の復活祭

【Kゾーン】―それは一見普通の土地だが、死者と接触できると信じられていた。この地では時間も季節もなく、成長も死も存在しない。無の世界ゆえに、死からの帰還が可能になるという。その地を発見したパオロ・ゼダーは、「バチカン市国・秘密文書保管所」に出入りする正体不明の人物だったが、失踪し、その行方を知る者は誰もいなかった・・・。 『ZEDER/死霊の復活祭』は、『笑む窓のある家』のプピ・アヴァティ監督が手掛けたホラー・ジャンルにおけるもう一本の代表作。欧米では“ゾンビ映画”の一本として語られることが多いが、『ゾンビ』や『サンゲリア』などの作品とは対極に位置する、死者の復活を科学的/神秘的に探究した野心作だ。謎が謎を呼ぶパオロ・ゼダーと【Kゾーン】をめぐる生と死と陰謀のミステリー。巨大な廃墟を舞台に、遂に死者が復活する阿鼻叫喚のクライマックス、そして驚愕と悲哀に満ちたそのラストは、観る者の心を激しくかき乱すに違いない。

“ようやく死の境界線が破られた。私の身体は地中に埋められ、復活の時を待つ”
小説家ステファノは、妻アレッサンドラから中古のタイプライターを贈られた。中にはインクリボンが残されたままで、巻き取られたリボンには【Kゾーン】という謎の言葉が刻印されていた。ステファノは専門家の意見を求め、大学にケージ教授を訪ねた。教授は、【Kゾーン】を発見したのはパオロ・ゼダーという人物で、その場所では昔、死者と接触できると信じられていたという。次いでステファノは、タイプライターの持ち主だったコスタ神父を教会に訪ねるが・・

1983年/イタリア/100分
監督・原案・脚本:プピ・アヴァティ
出演:ガブリエレ・ラヴィア、アンヌ・カノヴァス

料金
一般1,900円
シニア1,300円
専門・大学生1,000円
中学生・高校生1,000円
小学生以下700円
会員1,100円
★入場システム、サービスデー・その他割引